
新車を買ったときには、メンテナンスパックに加入するかどうか問われると思います。
先に結論として、車の管理を自分でしない人にはおすすめで、車オーナーにとっては車の健康診断のようなものです。
逆に販売店にとっては車検をディーラーで受けるようにあっせんできるので、営業上の顧客管理をしたいという目的があります。
結論としてはこれで終わりなのですが、業者によっても提供している内容が異なりますので詳細をみていきます。
ディーラーのメンテナンスパックは不要なのか?
メンテナンスパックとは3年から5年のコースを設けて、その間に定期的にメンテナンスを受けることができるサービスをいいます。
車は消耗品を交換しながら機能する機械部品ですので、メンテナンスは必ず必要になるわけですが、これに加入しておくと必要な部分についてディーラーで整備してくれるということになります。
ディーラーが嫌いという方もいるので、この辺は好みによりますが予算的に余裕があるならば考えてもいいのではないかと思います。
なお、メンテナンスの内容はメーカーによって詳細が異なりますが基本的には次の項目になります。
- 定期点検
- オイル
- オウルフィルター
- ワイパーブレード
最初にお金を払うようなものや、費用を割安にするものなどがありますがいずれにしても普通に後から依頼するよりは得である場合がほとんどのようです。
高度なメンテナンスパックは6ヶ月周期の点検と車検整備付
そもそも、メンテナンスパックはどんなものかといえば、6ヶ月ごとの定期点検を行うものであると考えれば問題ありません。
そこへさらに車検整備も加わる内容となっています。
次に内容について6ヶ月点検、12ヶ月点検、車検整備時の項目をまとめてみました。
点検種類 | 点検内容 |
車検整備点検 |
|
12ヶ月点検 |
|
6ヶ月点検 |
|
見て分かるように、車の主な機能はこの定期点検で大体解決することが分かりますね。
注意したいのは、メーカー側で公示しているのが主にエンジンオイルとオイルフィルタだけであり、そのほかの整備については費用が掛かる可能性があることです。
その点において、メーカー公式ページにおいては「販売店によって異なる」ということですが、あまり多くは期待しないことをおすすめします。
車購入時の値引き交渉に使えることも
メンテナンスパックはユーザーのためだけのものではないことをご存知でしょうか?
ディーラーとしては、顧客を定期的に管理したいという思惑があります。
これは何を言いたいかというと、車買い替えのときには接点を持っておけば営業可能ですし、中長期的な関係を築くために定期点検はひとつの機能があるのです。
そのため、例えばメンテナンスパックを利用することで値引きを引き出したり、または限界まで値引きをして車体価格の値引きができないようなときには、メンテナンスパックを割り引いてもらうようなことも交渉できるかもしれません。
いずれにしても、販売店としては定期点検をすることで長く顧客と付き合えるので、積極的に売りたいサービスでもあるのです。
国内主要メーカーのメンテナンスパック特徴
各業者によって違いはあれど、車検までの期間までメンテナンスをするようなものになっています。
ホンダと三菱は少し変わったネーミングのようですが、内容としては変わらないです。
あまり特徴的な名前を付けられても何も思いませんし、どうせならメンテナンスパックで統一してほしいのは私だけでしょうか?
トヨタ:メンテナンスパック

トヨタのメンテナンスパックは初回車検(36か月)と2回目車検(60か月)のプランがあり、6ヶ月毎の点検とオイル関連の交換が含まれています。
あわせて12か月周期にはオイルフィルターとワイパーラバーを交換するということで、極めて標準的なメンテナンスプランといえるでしょう。
メンテナンスパックという名前通り、普通な印象であり、ワイパーラバーの交換だけで書いてあると「なんだかケチだなー」と物足りなさを感じてしまいます。(※ワイパーラバー交換は他と比べると意外に大盤振る舞いでした!)
販売店によってパック内容が変わるということですが、それではなぜトヨタ公式サイトで告知しているのか不思議です^^;
ホンダ:まかせチャオ

ホンダのメンテナンスパック「まかせチャオ」の特徴は点検を受けるといつでも加入できることです。
ただし、その内容は6か月毎のエンジンオイル交換にあわせて12か月毎のオイルフィルタ交換なので、任せられるほどのメンテナンスプランではありません。
とはいえ、健康診断と同じで故障個所の早期発見が出来るということは悪いものではありませんね。
日産:メンテプロパック

日産のメンテプロパックは他同様に6か月周期でエンジンオイル交換と12か月周期でオイルフィルタ交換を行うメンテナンスパックです。
そのほか、メンテプロパックライトという点検のみのものもあり選択の幅が広いことが特徴です。
また上記を見てわかるように2回目の車検まで付かないところは注目すべきポイントです。
その点で日産のメンテプロパックを選ぶときには、他のメンテナンスパックと2回目の車検について異なる点に注意しなければいけません。
マツダ:バックdeメンテ

マツダの「パックdeメンテ」の特徴は新車購入からでは30か月コースと36か月コースと期間が他と比べた場合に短いことです。
なお、その後車検までのメンテナンスパッケージを使うことで、実質2回目の車検までをカバーできます。
一つ良心的だと判断したところは、注意事項としてバッテリーやエアコンフィルター、ブレーキパッドなどの交換について費用が発生する点を説明していることです。
メンテナンスパックといえば広く整備してくれるような印象ですが、オイル交換など以外の交換は部品費用が掛かります。
また、比較的自由な期間で加入できることはマツダのパックdeメンテの特徴です。
三菱:ハーティプラスメンテナンス

三菱のハーティプラスメンテナンスは、お手軽パックとしっかりパックを選ぶことで、整備の内容を選ぶことが出来ることです。
さらに、整備内容について細かく公表している点で、内容の良し悪しを判断したうえで利用することが出来ます。
面白いのは、お手軽パックの場合には、定期的な点検整備に加えて、ブレーキフルードやウォッシャー液、バッテリー液の補充項目があること、逆にしっかりパックを利用することで、エンジンオイル系の整備項目があることです。
期間についても新車から2回目の車検までメンテナンスパックがあることや、途中加入のメンテナンスパックがあるなど、自由度の点では他メーカーよりも上であると言えますね。
スズキ:安心メンテナンスパック

メンテナンス内容自体は他と変わらないのですが、点検回数や車検が含まれているかで多数の選択が可能です。
新車からの加入では最長では54ヶ月まで設定できますし、その後の継続なども選択することが可能です。
なお、スズキの安心メンテナンスパックは価格について明瞭表示している数少ないメーカーです。
ダイハツ:ワンパス(ワンダフルパスポート)

ダイハツではワンパスというメンテナンスパックを実施していて、新車で購入する場合には「30か月・36か月・54か月・60か月」と選択の幅が広いことが特徴です。
2回目の車検までなら途中加入できる機会もあり、この点でも選択の幅が広いですね。
そして最大の特徴はダイハツ車以外について「ファミリーワンダフルパスポート」というメンテナンスパックを用意している点です。
一般保証と特別保証の違いについて
車の保証には、一般保証と特別保証がありますが、この違いは部品の機能する区分と保証期間によるものです。
まず一般保証については、メーカー保証が3年または走行距離6万kmとなっています。
対して、特別保証については、メーカー保証が5年または走行距離10万kmとなっています。
なお、一般保証と特別保証については、その主だった部品内容を表にまとめましたのでご確認ください。
保証種類 | 保証部品 |
一般保証 |
|
特別保証 |
|
一般保証は電子部品が多く、特別保証は車の主だった機能を担う機械部品が多くなっています。
メンテナンスパックをつけるとこの期間を2年間延長することが出来、多くの場合には車検整備についても付いてくるという内容になっている
ディーラーに車検などを任せる予定なら先払い的解釈でOK
結構ディーラーのメンテナンスが嫌いという方が多いのには驚いていますが、そのような方でなく予算に余裕があるならばメンテナンスパックは結構お得です。
もちろん、最近は車を定期的に乗り換える人もいますから、そうなってくると話は変わってきますが、中長期的に車に乗るのなら先に費用を払っておくと後々お得なものだという認識で大丈夫です。
ただ、携帯電話などでもそうですが、何かと条件が指定されていたり複雑なプランもあり、注意して選択する必要があります。
特に点検だけなのか、交換まで含まれているのかというところは、結構大きく影響しますのでどちらなのかは細心の注意を払って確認してほしいと思います。
買う前に知りたい
業者が保証を付けたがらない理由
意外に知られていないことですが、良い車は市場に出回る前に業者間で買われてしまい、一般の人が良い車を安く買う事が出来ません。
「安い車を発見した!」ということで喜んでいられる状況ではなく、質が悪いから安いという現実を知っておく必要があります。
逆に良い中古車は高い金を出して探すことになりますが、今はネットで業者間取引されている一般非公開車両を見ることが出来ます。
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